冷たいものと腰痛の意外な関係

〜内臓の冷えが引き起こす“トリガーポイント”とは〜

これまでのシリーズでは、冷たい食べ物や飲み物による内臓の冷えが、腰痛の原因になりうることを見てきました。 今回はその仕上げとして、「冷え」と「トリガーポイント(筋肉のしこり)」の関係に注目し、なぜ冷えが慢性的な腰痛へとつながるのか、そしてそのケア方法についてご紹介します。


そもそもトリガーポイントとは?

トリガーポイントとは、筋肉の中にできる「硬くこわばったしこり」のような部分のことを指します。 このしこりは、その部分だけでなく、周辺や離れた場所にも痛みを飛ばす(関連痛)特徴があり、慢性的な肩こり・腰痛・頭痛などの原因として注目されています。

特に腰痛においては、腰まわりの筋肉だけでなく、お腹やお尻、太ももの筋肉にトリガーポイントができている場合もあり、その痛みが腰に集中して現れることもあります。


冷えがトリガーポイントを作る理由

なぜ「冷え」がトリガーポイントを作ってしまうのでしょうか?

その理由のひとつは、冷えによる血流の低下です。 体が冷えると血液の循環が悪くなり、筋肉に必要な酸素や栄養が届きにくくなります。これが筋肉の疲労物質の蓄積や老廃物の滞留を招き、トリガーポイントの発生につながるのです。

また、冷たいものを摂りすぎると内臓が冷えて自律神経が乱れます。この自律神経の乱れは、筋肉の緊張やこわばりを引き起こし、筋肉の一部に慢性的な収縮状態を作ってしまいます。それがトリガーポイントの直接的な原因にもなるのです。


どこにできる?冷えが原因のトリガーポイント

特に冷えと関係が深いのが、以下の筋肉にできるトリガーポイントです。

  • 腰方形筋(ようほうけいきん):腰の中心から骨盤にかけての筋肉。深部にあり冷えやすい。
  • 腹斜筋・腹横筋:お腹側にあるインナーマッスル。内臓の冷えと密接に関係。
  • 大臀筋・中臀筋:お尻まわり。冷えによる血行不良で硬くなりやすい。

これらの筋肉にできたトリガーポイントが、腰の重だるさや刺すような痛み、立ち上がるときの違和感などを引き起こします。


トリガーポイントケア整体で冷えによる腰痛を改善

ハリココ鍼灸治療院では、冷えによる腰痛の根本改善を目指し、以下のようなアプローチを行っています。

  • 温灸・温熱療法:冷えた筋肉や内臓に直接アプローチし、血流と代謝を促進。
  • トリガーポイント鍼灸:しこりとなった筋肉にピンポイントでアプローチし、緊張を緩和。
  • トリガーポイント整体:硬くなった筋肉に適切な刺激を与え、筋膜の癒着を解消。

さらに、日常生活での冷え対策(食生活の見直し、体の温め方)もアドバイスいたします。


まとめ

腰痛は一見「筋肉の問題」のように見えても、その背景には「内臓の冷え」や「自律神経の乱れ」が隠れていることがあります。そして、その冷えが引き金となってトリガーポイントができ、慢性的な痛みへとつながっていきます。

このシリーズを通して、「冷たいものの摂りすぎ」がもたらす影響について少しでも気づきが得られたなら幸いです。

もし腰痛が長引いていたり、痛みの原因がはっきりしないとお悩みでしたら、ぜひ一度、ハリココ鍼灸治療院のトリガーポイントケア整体を体験してみてください。

あなたの体の内側から整えるお手伝いを、私たちが全力でサポートいたします。