朝起きると肩がこるのはなぜ?原因・寝方との関係・セルフケアを詳しく解説
この記事でわかること
- 朝起きたときに肩こりを感じる主な原因
- 枕や寝姿勢と肩こりの関係
- 寝返りと身体への負担の関係
- デスクワークやスマートフォンが翌朝へ与える影響
- 肩甲骨や胸郭の動きが重要な理由
- 起床後にできるセルフケア
- 就寝前に意識したい習慣
- 肩こりを繰り返さないための身体づくり
- 医療機関への相談を検討したい症状
1. 朝起きたときの肩こりとは?
肩こりというと、「仕事をしていると夕方に肩が重くなる」というイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし実際には、朝起きた直後から、
- 肩が重い
- 首が回しにくい
- 肩甲骨の内側が張っている
- 首から肩にかけてこわばっている
- 身体を動かし始めるまで時間がかかる
といった不調を感じる方もいます。
睡眠中は長時間身体を休ませていますが、その間まったく身体への負担がなくなるわけではありません。
例えば、同じ方向を向いて長時間眠っていたり、身体に合わない高さの枕を使用していたりすると、首や肩まわりへ負担がかかることがあります。
また、寝る前の身体の状態も重要です。
一日中パソコンへ向かい、肩が前へ入った状態のまま就寝した場合、睡眠だけで筋肉の緊張がすべてリセットされるとは限りません。
つまり、朝の肩こりは「寝ている時間だけ」の問題ではなく、前日から続く身体への負担まで含めて考える必要があります。
さらに、肩こりには筋肉だけでなく、
- 首の動き
- 肩甲骨の動き
- 背骨の柔軟性
- 胸郭の動き
- 日中の姿勢
- 運動習慣
- 睡眠環境
なども関係する場合があります。
そのため、「朝肩がこるから枕を交換すれば大丈夫」と単純に考えるのではなく、自分の一日の過ごし方を振り返ることも大切です。
ただし、朝の肩や首の痛みが非常に強い、腕や手にしびれがある、力が入りにくい、症状が徐々に悪化しているなどの場合には、一般的な肩こりとは異なる原因が隠れている可能性があります。
このような場合はセルフケアだけで対応せず、医療機関へ相談しましょう。
次章では、**「なぜ朝起きたときに肩がこるのか?」**について、寝姿勢・枕・寝返りだけでなく、デスクワークやスマートフォン、肩甲骨、運動不足なども含めて詳しく解説していきます。
2. 朝起きたときに肩がこる主な原因
「寝る前まではそれほど気にならなかったのに、朝起きたら肩が重い」
「枕を何度か交換しているけれど、朝の肩こりが変わらない」
このような場合、睡眠中の姿勢だけが原因とは限りません。
朝の肩こりには、寝姿勢や枕、寝返りといった睡眠環境だけでなく、前日のデスクワークやスマートフォンの使用、運動不足、肩甲骨や背骨の動きなど、さまざまな要因が関係している可能性があります。
特に「朝に症状が出る」という点だけを見ると、どうしても寝具へ意識が向きやすくなります。
しかし、身体は寝る直前に突然リセットされるわけではありません。
日中に肩や首へ蓄積した負担を抱えた状態で就寝し、さらに睡眠中も身体を動かす機会が少なければ、起床時に肩の重さやこわばりとして感じることがあります。
ここでは、朝の肩こりにつながる可能性がある代表的な原因を詳しく見ていきましょう。
原因① 枕の高さが身体に合っていない
朝の肩こりを考えるうえで、まず確認したいのが枕です。
枕には、睡眠中に頭や首を支える役割があります。
しかし、枕が高過ぎると、仰向けになったときに頭が前方へ押し出され、首が曲がった状態になりやすくなります。
反対に、低過ぎる枕でも首の位置が安定せず、人によっては首や肩まわりへ負担を感じる場合があります。
重要なのは、「高い枕が悪い」「低い枕が良い」と一律に考えないことです。
体格や首の形、寝姿勢、使用しているマットレスなどによって適した高さは異なります。
例えば、仰向けで眠ることが多い方と横向きで眠ることが多い方では、肩幅の影響もあるため、必要な枕の高さが異なる場合があります。
朝起きたときに毎日のように首や肩がつらい方は、一度枕の高さや形状を確認してみましょう。
原因② 横向きで同じ側ばかりを下にしている
横向きで眠ること自体が悪いわけではありません。
しかし、毎晩ほぼ同じ側を下にして長時間眠っている場合、下側の肩へ圧力が集中することがあります。
例えば右側を下にして長時間眠っていると、右肩が身体と寝具の間に挟まれた状態になります。
その結果、起床時に、
- 肩が重い
- 肩を動かしにくい
- 肩甲骨周辺が張る
と感じる場合があります。
横向きで寝る場合には、枕だけではなくマットレスの硬さなども身体への圧力に影響します。
また、「必ず仰向けで寝なければならない」と無理に寝姿勢を固定する必要もありません。
むしろ、自然に寝返りができる環境を整えることが重要です。
原因③ 寝返りが少ない
人は睡眠中、無意識に寝返りを行っています。
寝返りには、一か所へ身体の圧力が集中し続けることを避けたり、姿勢を変えたりする役割があります。
しかし、
- 寝具が身体に合っていない
- 布団が重い
- 寝るスペースが狭い
- 身体が動かしにくい
などの状況では、寝返りをしにくくなる場合があります。
同じ姿勢で長時間眠ると、首や肩だけではなく腰や背中にも負担が集中する可能性があります。
朝起きたときに「肩だけでなく身体全体が固まっているように感じる」という方は、睡眠中に身体を動かしやすい環境になっているか確認してみることも大切です。
原因④ 前日のデスクワークによる負担
朝の肩こりだからといって、原因が睡眠中にあるとは限りません。
特に注意したいのが、前日のデスクワークです。
パソコン作業では、
- 頭が前へ出る
- 肩が内側へ入る
- 肘を前へ出す
- 背中が丸くなる
といった姿勢になりやすくなります。
この状態が数時間続くと、首や肩、背中の筋肉へ負担が蓄積します。
仕事が終わった後もほとんど身体を動かさず、そのまま就寝すると、日中の筋肉の緊張が残った状態で眠ることがあります。
そのため、朝の肩こりを改善したい方は、寝具だけではなく「前日の仕事中にどのような姿勢で過ごしていたか」まで振り返ることが重要です。
原因⑤ 寝る直前までスマートフォンを使用している
布団へ入ってからスマートフォンを見る習慣がある方も多いのではないでしょうか。
スマートフォンを見るときには、
- 顔を下へ向ける
- 頭が前へ出る
- 肩が前へ入る
- 背中が丸くなる
といった姿勢になりやすくなります。
特にベッドやソファでスマートフォンを見る場合、身体を横へ傾けたり、片肘で身体を支えたりする姿勢になることもあります。
こうした姿勢が毎日続けば、首や肩へ負担が蓄積する可能性があります。
また、就寝直前まで画面を見る習慣は睡眠リズムにも影響することがあるため、肩こり対策だけではなく睡眠環境を整える意味でも、寝る前のスマートフォン使用時間を見直してみましょう。
原因⑥ 肩甲骨を動かす機会が少ない
肩甲骨は肩の後ろ側にある骨で、腕を動かすときに重要な役割を担っています。
しかし現代の生活では、
- デスクワーク
- スマートフォン
- 車の運転
- テレビを見る
など、腕を身体の前側で使う時間が非常に長くなっています。
一方で、腕を大きく上げたり、後ろへ動かしたりする機会は少なくなりがちです。
その結果、肩甲骨周辺の筋肉が動く機会も減り、肩まわりに張りを感じやすくなることがあります。
朝の肩こりを考えるときには、前日の肩甲骨の活動量にも目を向けてみましょう。
原因⑦ 胸や背中が硬くなっている
肩を動かしているのは肩関節だけではありません。
肩甲骨や背骨、胸郭なども連動しています。
特にデスクワークなどで前かがみ姿勢が続くと、胸の前側が縮こまり、背中も動かしにくくなることがあります。
すると、肩を動かす際に首や肩周辺の筋肉へ負担が集中しやすくなります。
その状態で長時間眠ることで、朝に肩まわりのこわばりを感じる場合があります。
そのため、肩だけを揉んだり伸ばしたりするのではなく、胸や背中も含めて身体を動かすことが大切です。
原因⑧ 運動不足
運動不足も朝の肩こりを考えるうえで見逃せないポイントです。
身体を動かす時間が少ないと、
- 肩甲骨を動かす機会が減る
- 背骨や胸郭の動きが少なくなる
- 同じ姿勢で過ごす時間が増える
といった状態になりやすくなります。
激しい運動をする必要はありません。
ウォーキングや軽い体操など、全身を動かす習慣を取り入れることが大切です。
特に一日中座って仕事をしている方は、「運動をしていない」ということ以上に、「身体を動かさない時間が長過ぎないか」という視点で生活を振り返ってみましょう。
原因⑨ 身体の冷えや室温の影響
夏場には冷房、冬場には室温の低下などによって、睡眠中に身体が冷えていることがあります。
冷えそのものが肩こりの唯一の原因とは言えませんが、身体が冷えることで筋肉がこわばったように感じたり、起床時に動かしにくさを感じたりする方もいます。
特に冷房の風が首や肩へ直接当たっている場合には、風向きや室温を見直してみましょう。
快適な睡眠環境を整えることも、朝の身体の状態を考えるうえでは重要です。
原因⑩ 精神的な緊張や疲労が続いている
忙しい日が続いていると、無意識に肩へ力が入っていることがあります。
仕事中に集中していると、
「気付いたら肩をすくめていた」
「歯を食いしばってパソコンを見ていた」
という経験がある方もいるでしょう。
こうした状態が長時間続けば、首や肩周辺の筋肉へ負担がかかります。
睡眠時間だけ確保していても、日中の身体の緊張が強い場合には、朝まで肩の重さを感じることがあります。
入浴や深呼吸、軽い運動などを利用し、就寝前に身体をリラックスさせる時間を作ることも大切です。
朝の肩こりが起こりやすい生活習慣チェック
次の項目に当てはまるものがないか確認してみましょう。
- 朝起きると首や肩が重い
- 枕が合っているのか分からない
- 同じ向きで寝ることが多い
- 寝返りが少ないと感じる
- 一日の大半を座って過ごしている
- デスクワークが一日6時間以上ある
- スマートフォンを長時間使用する
- 寝る直前までスマートフォンを見る
- 運動する機会が少ない
- 肩甲骨を大きく動かすことがほとんどない
- 猫背や巻き肩が気になる
- 首こりも一緒に感じている
- 朝だけでなく夕方にも肩がこる
- 冷房の風が身体へ直接当たっている
- 疲れていると肩へ力が入りやすい
当てはまる項目が多い場合は、枕だけを交換するのではなく、日中の過ごし方や睡眠環境も含めて見直してみることをおすすめします。
「枕を変えれば肩こりが治る」とは限らない
朝の肩こりで特に注意したいのが、「枕だけが原因」と考えてしまうことです。
もちろん、身体に合った枕を使用することは重要です。
しかし、日中に8時間デスクワークをして、その後もスマートフォンを長時間使用しているのであれば、身体へかかっている負担の大部分は睡眠中ではなく日中に生じている可能性もあります。
肩こりは、一つの原因だけで起こるとは限りません。
寝姿勢、枕、肩甲骨の動き、日中の姿勢、運動量などを総合的に確認し、自分の生活の中でどこに負担が集中しているのかを考えることが大切です。
次章では、**「朝の肩こりをそのままにするとどうなる?」**について、首こりや頭の重さ、肩甲骨の動き、日常生活への影響なども含めて詳しく解説します。
3. 朝の肩こりをそのままにするとどうなる?身体への影響
「朝は肩が重いけれど、動いているうちに少し楽になるから大丈夫」
「毎朝のことなので、もう慣れてしまった」
朝の肩こりが続いていても、このように考えてそのままにしている方は少なくありません。
確かに、起床後に身体を動かすことで肩まわりのこわばりが軽く感じられる場合もあります。
しかし、毎日のように朝から肩や首の重さを感じているのであれば、睡眠環境や日中の身体の使い方などによって、首や肩へ負担が積み重なっている可能性があります。
また、肩こりそのものだけを見るのではなく、「なぜ朝になると症状を感じるのか」を考えることが重要です。
ここでは、朝の肩こりが続くことで考えられる身体や日常生活への影響について詳しく解説します。
1. 一日のスタートから肩や首の重さを感じる
朝はこれから活動を始める時間です。
しかし、起床した時点ですでに肩や首が重いと、
- 身体を動かし始めるまで時間がかかる
- 朝から疲れているように感じる
- 首を動かしにくい
- 着替えや身支度が億劫に感じる
など、一日のスタートへ影響することがあります。
特に仕事や家事で朝から忙しい方にとって、起床時から身体の不調を感じることは大きな負担になります。
「少し動けば楽になるから」と放置するのではなく、毎朝繰り返しているのであれば生活習慣を振り返ることが大切です。
2. 首こりも一緒に感じやすくなる
肩と首は非常に近い位置にあり、多くの筋肉が互いに関係しています。
例えば、頭が前へ出た姿勢で長時間過ごしていると、頭を支えるために首から肩にかけての筋肉が働き続けます。
その状態のまま就寝し、さらに枕の高さや寝姿勢が身体に合っていなければ、起床時に、
- 首が張る
- 首を左右へ向きにくい
- 首から肩まで重い
と感じる場合があります。
肩だけを揉んでもすぐ元へ戻ってしまう方は、首や肩甲骨、背中まで含めた身体の状態を確認することも重要です。
3. 頭の重さや不快感につながる場合がある
首や肩まわりの筋肉が緊張している方では、頭が重い、後頭部が張るように感じるといった不快感を伴うことがあります。
特に、
- デスクワークが長い
- スマートフォンを見る時間が長い
- 首こりもある
という方では、首や肩への負担が積み重なっている可能性があります。
ただし、頭痛には肩こり以外にもさまざまな原因があります。
突然の強い頭痛、吐き気、手足のしびれ、ろれつが回りにくいなどの症状を伴う場合は、肩こりだと自己判断せず速やかに医療機関を受診してください。
4. 肩甲骨まわりの張りを感じやすくなる
「肩こり」という言葉を使っていても、実際には肩だけではなく肩甲骨の内側や背中まで張っている方もいます。
肩甲骨は腕を動かす際に重要な役割を担っています。
しかし、デスクワークやスマートフォン操作では、腕を身体の前側に置いた状態が長時間続きます。
すると肩甲骨を大きく動かす機会が減り、
- 肩甲骨の内側が重い
- 背中が張る
- 腕を上げると動かしにくい
と感じることがあります。
睡眠中も同じ姿勢が続けば、朝に肩から背中までこわばったように感じることもあります。
5. 日中の肩こりにつながることもある
朝から肩がこっている状態で仕事を始めると、さらにデスクワークなどの負担が加わります。
例えば、
朝から肩が重い
↓
そのままデスクワークを開始する
↓
数時間同じ姿勢が続く
↓
夕方にはさらに肩が重くなる
↓
身体を十分に動かさず就寝する
↓
翌朝も肩が重い
というようなサイクルになる場合があります。
朝の肩こりを考えるときには、朝だけを切り取るのではなく、一日全体の身体の使い方を見直すことが重要です。
6. 姿勢が崩れやすくなる場合がある
肩や首がつらいと、無意識に楽な姿勢を探そうとします。
その結果、
- 背中を丸める
- 肩を前へ出す
- 頭を前へ出す
- 片側へ身体を傾ける
といった姿勢になりやすい場合があります。
一時的には楽に感じても、同じ姿勢が長く続くことで別の筋肉へ負担が集中する可能性があります。
「姿勢を正そう」と無理に胸を張る必要はありませんが、身体をこまめに動かして、一つの姿勢へ固定しないことが大切です。
7. 腕を動かす日常動作がつらく感じることがある
肩は日常生活で頻繁に使う部位です。
朝から肩まわりがこわばっていると、
- 洋服を着る
- 髪を整える
- 洗濯物を干す
- 高い場所へ手を伸ばす
- 荷物を持つ
といった何気ない動作でも負担を感じる場合があります。
特に40代以降では、肩こりだと思っていた症状に肩関節の問題が関係している場合もあります。
「以前より腕が上がらなくなった」「特定の方向へ動かすと強く痛む」という場合は、単なる肩こりと決めつけないことが重要です。
8. 睡眠への不満につながることもある
「寝たのに疲れが取れていない」
「朝から身体が重い」
という状態が続けば、睡眠そのものに不満を感じるようになることもあります。
ただし、朝の疲労感や睡眠の問題には、肩こり以外にも多くの要因が関係します。
睡眠時間、生活リズム、ストレス、寝室環境なども含めて考える必要があります。
肩こりだけですべてを説明しようとせず、生活全体を見直すことが大切です。
9. 肩を動かさなくなることで悪循環になる場合もある
肩がつらいと、「動かすと悪化しそう」と考えて身体を動かさなくなる方もいます。
もちろん、強い痛みがある状態で無理に動かす必要はありません。
しかし、痛みがない範囲まで動かさなくなると、肩甲骨や背中を動かす機会がさらに減ってしまいます。
その結果、身体が硬く感じられ、
「動かしにくいから動かさない」
「動かさないからさらに動かしにくく感じる」
という状態につながる場合があります。
症状が軽い場合には、無理のない範囲で肩や肩甲骨を動かす習慣を作ることも大切です。
朝の肩こりで確認したい「肩こり以外」のサイン
朝の肩こりの多くは生活習慣や身体への負担と関連している場合がありますが、すべてを一般的な肩こりとして扱ってよいわけではありません。
次のような症状がある場合は注意しましょう。
- 腕や手にしびれがある
- 手へ力が入りにくい
- 肩をほとんど動かせない
- 夜中に強い痛みで目が覚める
- 肩の痛みが日に日に強くなっている
- 発熱を伴っている
- 転倒や事故の後から痛みが続いている
- 胸の痛みや息苦しさなど別の症状もある
これらの症状がある場合は、セルフケアを繰り返すのではなく、医療機関へ相談することが重要です。
「朝だけだから大丈夫」と考えないことも大切
朝の肩こりが起床後30分程度で軽くなると、「それなら問題ない」と考えてしまいがちです。
しかし、毎朝同じ状態を繰り返しているのであれば、身体からの一つのサインとして生活を振り返ってみる価値があります。
例えば、
- 枕の高さ
- 寝返りのしやすさ
- 前日のデスクワーク時間
- スマートフォンの使用時間
- 運動量
- 肩甲骨を動かす機会
- 就寝前の過ごし方
などを確認してみましょう。
「朝の肩こりをなくす」という結果だけを追うのではなく、「肩へ負担が集中しにくい一日をつくる」という考え方が重要です。
次章では、朝起きた直後・日中・就寝前の3つの時間帯に分けて、肩こり対策として取り入れやすいセルフケアを詳しく解説します。
4. 朝の肩こり対策|起床後・日中・就寝前にできるセルフケア
朝起きたときに肩が重いと、「とりあえず肩を揉んでいる」「首を強く伸ばしている」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、朝の肩こりを繰り返している場合、起床直後のケアだけでは十分ではないことがあります。
これまで解説してきたように、朝の肩こりには、
- 寝姿勢
- 枕
- 寝返り
- デスクワーク
- スマートフォン
- 肩甲骨の動き
- 運動不足
- 就寝前の身体の状態
など、さまざまな要因が関係している可能性があります。
そのため、「朝だけ肩を揉む」のではなく、起床後・日中・就寝前という一日の流れ全体で肩への負担を減らしていくことが大切です。
ここでは、生活へ取り入れやすいセルフケアを時間帯別に紹介します。
起床後① いきなり首や肩を強く伸ばさない
朝起きた直後は、身体を長時間動かしていないため、首や肩、背中などにこわばりを感じることがあります。
この状態で、
- 首を強く横へ倒す
- 勢いよく首を回す
- 肩を強く引っ張る
といった動きをする必要はありません。
まずは布団の中やベッドの上で、身体の状態を確認しながらゆっくり動き始めましょう。
「痛いところを強く伸ばせば早く楽になる」という考え方ではなく、身体を少しずつ活動モードへ切り替えるイメージが大切です。
起床後② 肩をゆっくり回す
ベッドから起き上がったら、肩をゆっくり回してみましょう。
方法は簡単です。
- 両腕を自然に身体の横へ下ろす
- 肩をゆっくり耳へ近づける
- そのまま後ろへ回す
- 力を抜きながら肩を下ろす
5〜10回程度を目安に、痛みのない範囲で行います。
ポイントは、速く回すことではありません。
肩だけではなく肩甲骨が動いていることを意識しながら、できるだけゆっくり動かします。
起床後③ 背伸びと深呼吸を組み合わせる
朝は肩だけでなく、背中や胸郭も動かしてみましょう。
両腕を無理のない範囲で上へ伸ばしながら、ゆっくり息を吸います。
その後、腕を下ろしながら息を吐きます。
これを3〜5回程度繰り返します。
朝から激しいストレッチを行う必要はありません。
背骨や胸郭を少しずつ動かしながら呼吸することで、一日の活動を始める準備につながります。
起床後④ 朝の状態を簡単に確認する
毎朝肩こりがある方は、「今日は痛い」「今日も重い」だけで終わらせず、症状の特徴を簡単に確認してみることをおすすめします。
例えば、
- 左右どちらがつらいか
- 首も一緒に重いか
- 肩甲骨まで張っているか
- 腕を上げることはできるか
- 何分程度で楽になるか
などです。
毎日確認していると、
「長時間デスクワークをした翌日はつらい」
「運動した翌朝は比較的楽」
「右側を下にして寝た日は右肩が重い」
など、自分なりの傾向に気付けることがあります。
日中に意識したい肩こり対策
朝の肩こりを繰り返さないためには、日中の過ごし方が非常に重要です。
睡眠時間が7〜8時間だとしても、残りの時間の多くは仕事や家事、移動などで過ごします。
日中に肩へ大きな負担をかけ続けていれば、その状態を翌朝まで持ち越してしまう可能性があります。
日中① 一時間に一度は立ち上がる
デスクワークでは、どれだけ良い姿勢でも長時間続ければ身体は疲れます。
そのため、
- 一時間に一度立ち上がる
- トイレへ行く
- 飲み物を取りに行く
- 数分歩く
など、仕事の流れの中で身体を動かす機会を作りましょう。
重要なのは、「完璧な姿勢を8時間維持すること」ではありません。
同じ姿勢を長時間続けないことです。
日中② デスク周辺の環境を確認する
肩こりを繰り返している方は、身体だけではなく仕事環境も確認してみましょう。
例えば、
- モニターが低過ぎないか
- キーボードが遠過ぎないか
- マウスへ手を伸ばし過ぎていないか
- 肘が浮いていないか
- 足裏が床についているか
などです。
キーボードやマウスが遠いと、腕を前へ伸ばした状態が続き、肩も前方へ入りやすくなります。
毎日何時間も使用する環境だからこそ、小さな調整が重要です。
日中③ スマートフォンを「休憩」にしない
仕事の休憩時間にスマートフォンを見る方は多いでしょう。
しかし、パソコン作業で前かがみになった後、休憩時間にもスマートフォンを下向きで見続けていると、身体にとっては姿勢をほとんど変えていないことがあります。
休憩時間には、
- 一度立ち上がる
- 外を少し歩く
- 遠くを見る
- 肩を回す
など、身体そのものを休ませる時間も作りましょう。
日中④ 肩甲骨を動かす
仕事中にも肩甲骨を簡単に動かすことができます。
- 両肘を軽く曲げる
- 肘を身体の後ろへゆっくり引く
- 肩甲骨が内側へ動く感覚を意識する
- 力を抜いて元へ戻す
これを5〜10回程度行います。
肩甲骨を無理に強く寄せる必要はありません。
呼吸を止めず、気持ちよく動かせる範囲で行いましょう。
日中⑤ ウォーキングで全身を動かす
肩こり対策というと、肩のストレッチばかりを考えがちですが、全身を動かすことも大切です。
ウォーキングでは、
- 腕
- 肩甲骨
- 背骨
- 骨盤
- 股関節
などが連動します。
運動習慣がない方は、最初から一時間歩く必要はありません。
昼休みに10分歩く、買い物で少し遠回りするなど、続けられる方法から始めてみましょう。
就寝前に意識したい肩こり対策
朝の肩こり対策では、寝る直前の過ごし方も重要です。
一日働いた身体を、そのまま布団へ持ち込まないようにすることを意識してみましょう。
就寝前① 入浴で身体を休ませる
入浴は、一日の緊張から気持ちを切り替える時間として活用できます。
シャワーだけで済ませる日が多い方は、時間に余裕がある日は湯船につかることも一つの方法です。
ただし、熱過ぎるお湯へ長時間入る必要はありません。
自分が心地よく感じられる温度で、無理なく身体を休ませましょう。
就寝前② 胸の前側をやさしく伸ばす
デスクワークやスマートフォンで肩が前へ入りやすい方は、就寝前に胸の前側をやさしく伸ばしてみましょう。
壁やドア枠へ手を添え、身体をゆっくり反対方向へ向けます。
胸の前側が軽く伸びる程度で20〜30秒ほど保ちます。
強い痛みが出るほど伸ばす必要はありません。
就寝前③ スマートフォンを置く時間を作る
布団へ入ってから長時間スマートフォンを見る習慣がある場合は、就寝前の使い方を見直してみましょう。
例えば、
「寝る30分前にはスマートフォンを置く」
など、自分で簡単なルールを決める方法があります。
肩や首を休ませるだけでなく、就寝へ向けて生活を切り替える時間にもなります。
就寝前④ 枕と寝具を確認する
朝の肩こりが続く場合は、枕やマットレスも一度確認してみましょう。
ただし、価格が高い寝具だから自分に合うとは限りません。
確認したいのは、
- 仰向けで首が苦しくないか
- 横向きで肩が強く圧迫されていないか
- 寝返りをしやすいか
- 朝起きたとき身体の一部だけが痛くないか
などです。
寝具を選ぶ際は「肩こり専用」という言葉だけで判断するのではなく、自分の体格や寝姿勢に合っているかを考えましょう。
セルフケアで大切なのは「強さ」より「継続」
肩がつらいと、強く揉んだり、強く伸ばしたりした方が効果的だと思う方もいるかもしれません。
しかし、セルフケアは刺激が強ければ良いというものではありません。
特に毎日行うのであれば、
- 気持ちよく動かせる
- 痛みが出ない
- 数分でできる
- 続けても負担にならない
という内容を選ぶことが大切です。
「休日に30分だけ頑張る」よりも、「毎日5分身体を動かす」という習慣の方が取り入れやすい方も多いでしょう。
まずは3つだけ始めてみましょう
何をすれば良いか迷う方は、まず次の3つから始めてみてください。
朝:肩をゆっくり10回回す
日中:一時間に一度立ち上がる
夜:寝る前に胸をやさしく伸ばす
すべて特別な道具は必要ありません。
まずは一週間程度続けながら、朝の肩の状態に変化があるか確認してみましょう。
ただし、肩や首の強い痛み、腕や手のしびれ、筋力低下などがある場合には、セルフケアだけで対応しないことが大切です。
次章では、**「ハリココ鍼灸治療院・整体院が考える朝の肩こりへのアプローチ」**について、肩だけではなく首・肩甲骨・背骨・胸郭など身体全体を見る理由や、再発予防の考え方を詳しく解説します。
※島外よりお越しの方へ※
当院では根本治療を目的としており、そのためには定期的な通院をお願いすることになるため、通院が難しい島外の方は初回キャンペーン価格が適用外となります。(通常価格8,800円での施術とさせていただいております。あらかじめご了承の上、ご予約をお願いいたします。)






